JIMOT掲載記事の続き 経審改正
※以下の記事はJIMOTに載せた記事の再録です。
X1改正のポイント
改正前 ウェイト 0.35 改正後 ウェイト 0.25
評点幅 580~2616 → 評点幅 390~2268
上 限 2000億円 上 限 1000億円
「完工高」は従来より公共工事の施工能力を測る上で重要な指標とみなされており、改正後においても重要な指標であることに変わりはない。しかし、経審における完工高重視の姿勢が、ともすれば建設業界の完工高競争を煽ってしまい、各企業の経営戦略を歪め、経営における合理性を欠く要因となっているのではないかと言う批判があった。一方で、ウェイト0・35×評点下限580=203点と言うことで、たとえ完工高がゼロでも203点取れると言うおかしな点もあった。そこで、ウェイトを0.35から0.25に引き下げ、評点の下限も390点とすることで、完工高そのもよりも利益を重視する(経営の内容を重視する)方向へ舵を切ったのが今回の改正だった。
・評点の下限を390点まで下げた意味
改正前のX1の評点は、完工高がゼロでも580点がつくため、小規模・零細企業間で完工高による評点の差がつきにくかった。
小規模事業者間においても適正な競争が行われるためには、小規模事業者なりに完工高に応じて評価に違いが出ることが望ましい。そこで、評点の引き下げと同時に評点テーブルも小規模事業者間で差異が現れやすい様改めることとした。
・完工高の上限を1000億円に引き下げた理由
大手建設会社を評価する際には、徒に完工高の多寡のみで優劣を測るのではなく、利益率や資本の充実など経営の内容によって優劣を測ることが望ましい。
そこで、評点の上限を2000億円から半分の1000億円まで引き下げ、「後は経営内容で勝負しろ」ということになった。
今回は以上です。続きは次回。
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