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CIA

 今日は珍しく土曜出勤。朝10時頃事務所につきメールのチェック。そのあと久しぶりにメルマガを配信する。前号から1カ月近くブランクができてしまった。もっとまめに出さないと読者に忘れらてしまう

 お昼過ぎに外出、水道橋に向かう。今日はTACという資格専門学校で「公認内部監査人」の無料ガイダンス&セミナーがあるのだ。

 公認内部監査人、英語ではCertified Internal Auditor 略してCIAである。どんな資格かと言うと、企業内で内部監査を行う人達に与えられる国際的なライセンスなんだそうな。公認会計士が企業の外部から第三者として監査を行うのに対し、企業内でしかるべき内部統制システムを構築し、業務の効率化を図るのが専門家たる公認内部監査人の役目と言える。例えるなら、外部からの破壊を極意とする南斗聖拳が公認会計士なら、内部からの破壊を極意とする北斗神拳が公認内部監査人というところか(←違うって!)。

 正直、つい先日まで公認内部監査人と言う制度自体知らなかったのだが、5日ほど前に新聞でTACが無料講座を開くことを知って、とりあえずどんな資格なのか調べてみようと思って出かけたのである。

 ガイダンスでは、30分ばかりCIAのあらましについて説明された。企業のコンプライアンスと絡んで、現在注目の資格であること、内部監査の重要性について説明された。

 続いて、「財務会計・管理会計の基礎知識」と題するセミナーが小一時間ほど。サブタイトルがー国際市場における財務報告の信頼性確保ーとなっていたのだが、セミナーでも会計制度の国際比較がテーマになっていた。

 会計は財務報告の基礎をなすものであり、企業の行動を記録集計したものを報告することである。ここで企業の行動として、具体例として資産の購入について考えてみよう。

 例えば、ある企業が建物を10,000,000円で購入したとしよう。この取引には①10,000,000円を支出した、②建物と言う財(資産)を取得したという二つの行動がある。①と②、どちらに注目して記録するのか?

 日本型会計では、支出額に注目し、企業の動きを貨幣額の動きで記録する「貨幣動態」が重視される。

 一方、英米型会計では物(この場合建物)の取得の事実を記録する「財貨動態」という見方をする。国際的には英米型が主流になりつつあると言う。

 日本の会計制度と英米型では水と油ほど考え方が異なるのだが、世界の趨勢は英米型が国際標準化しつつあり、日本の会計制度も近々に国際標準へ収斂する予定である。しかし、そこには大きな問題がある。

 従来の日本型会計と財貨動態重視の国際会計とでは、資産の期末評価に決定的な差が出てしまう。貨幣動態重視の視点からは、支払額などの資金の流れが記録される。極端な話、資金の流れが伴わない場合認識されない(資産価値に反映されない)。そのため期末の時価が上昇していても時価評価は行わない(原価評価)。

 一方、財貨動態重視の視点からは、資金の流れが無くても価値の変動があれば期末評価に反映される(時価評価)。

 現在、「原価評価VS時価評価」、「取得原価主義会計VS時価会計」と言う形で、せめぎ合いになっているのである。ちなみにCIAは価値(時価)会計の立場である。

 短時間のセミナーであったが、今まで知らなかったことや気付かなかった世界の動きを知る事が出来て面白かった。ただ、受講するかどうかは未定。なにしろ、基本的には企業内部の会計・財務関係者や監査役がもつべき資格である。士業者が持っていても今一つ使えない資格のような気がしてならない。 

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