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ブラジルが原潜クラブ入り表明

 3月1日、リオ発AFP電によれば、ブラジルのジルマ・ルセフ大統領(Dilma Vana Rousseff 同国初の女性大統領)は、同国が「アメリカ、ロシア、フランス、英國、シナについで、原子力潜水艦保有国となる」ことを表明したと言う。既に、フランスDCNS社と原潜建造(国産化するらしい)について契約したらしい。
元の記事はこちら
http://www.spacewar.com/reports/Brazil_to_get_its_first_nuclear_subs_999.html 
 同国は長大な海岸線(約8500キロ)と広大なEEZを擁し、そのEEZ内では海底油田が存在する可能性もあると言う事で、海防は重要な関心事。既にドイツ製209型のトゥビ型通常動力潜(SS)4隻と、改良型のティクア1隻の計5隻の潜水艦を保有しているが、ここにフランスの技術指導で国産原子力潜水艦(魚雷戦型 SSN)が加わることになる。詳細は明らかではないが、フランスの現用原潜リュビ級(水上排水量2385トン、水中2670トン、全長72.1メートル、原子力タービンエレクトリック、25ノット)の改良型か、建造中の新鋭艦シュフラン級(水上4765トン、水中5300トン、全長99メートル、ポンプジェット推進、X翼潜舵)の同型艦となるかもしれない。フランスは別途、通常動力潜4隻の建造についても合意したらしい。輸出向けのS90型Scorpene-classの改良型(全長75メートル、ディーゼル・エレクトリック、他詳細不明。AIP艦かも?)で、2017年には引き渡す予定とか。以前のドイツ製から、フランスへ乗り換えたらしい。同国唯一の航空母艦サン・パウロももとはフランス海軍のクレマンソー級空母「フォッシュ」(基準排水量30884トン、全長265メートル)を譲り受けたものである。ブラジルは目下戦闘機の近代化(更新)を計画中で、フランス・ダッソー社製のラフォール戦闘機と、米国ボーイング製F/A-18スーパーホーネット、及びスウェーデン・サーブ製グリペン戦闘機が、三つ巴の受注合戦中。総額4~7000万ドルとあっては、ヒートアップせざるを得ないが、フランスはこの点でも一歩リードかもしれない。
 この原潜1隻の国産化、どうも「一点豪華主義」に終わりそうな気がする。潜水艦を1隻作戦に投入するには、最低3隻必要。できれば4隻欲しい。ブラジルの空母も1隻のみだが、同艦がドック入りしてしまえば代替艦は無い。無理して空母や原潜を持つのは、地域大国としての見栄もあるのだろう。勿論、アルゼンチンやチリに対するプレゼンスも考慮しているのだろう。
 

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