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琉球新報に賠償命令(福岡高裁那覇支部 平25・7・29)

 先月29日、注目すべき判決が福岡高裁那覇支部で出された。沖縄県那覇市の作家・上原正稔さん(70)が地元新聞社・琉球新報を相手取って起こした損害賠償請求事件の控訴審(平成24(ネ)第172号 損害賠償控訴事件)で、今泉秀和裁判長は原審(那覇地裁平24・11・20)を破棄し、被控訴人琉球新報に対し連載契約違反による損害賠償として、105万4000円の支払いを命じた。
 事の起こりは6年前、上原氏は琉球新報平成19年5月25日夕刊から『パンドラの箱を開けるとき』(副題「沖縄戦の記録」)の連載を開始。ところが、連載が慶良間諸島の集団自決に差し掛かったところで突如中断、結局慶良間編は連載されずじまいとなったのである。上原氏は精緻な現地調査の結果、件の集団自決に関し、所謂「軍命令」は無かったという結論に達し、その事実を記事にする予定だったのだが、琉球新報側に書き直しを要求されそれを拒否、その部分(連載5回分及び最終回)の連載が中止となった次第。
 琉球新報側は連載拒否の理由として、「上原氏の他の著作の焼き直しで、新味がない」から書き直しを要求云々と主張したが、今泉裁判長は「初出の資料のみに基づいて連載するとまでは(契約書に)記載されておらず、合理的な理由も無く掲載を一方的に拒否した」と連載契約違反を認定、6回分の原稿料+慰謝料100万円の支払いを命ずる原告(控訴人)逆転勝利の判決を出したものである。
 同裁判はあくまで連載契約に対する違反を問題としたものであって、集団自決の軍命令の有無にまで踏み込んで判断したわけではないことに注意。ただ、一作家である上原氏が、沖縄の言論界で大きな影響力のある琉球新報を相手にほぼ徒手空拳で戦い、勝利した意義は大きい。(琉球新報が上告するかは、現時点では不明)
 内地では想像もつかないが、沖縄では琉球新報及び沖縄タイムスという地元2誌の影響力がとても大きいのだそうである。今回の判決が、強烈な同調圧力で閉塞状態にある沖縄の言論空間を突き崩す蟻の一穴になるのか、今後の動向が注目される

※詳しいあらましは、下記のブログに詳しいので参照してください。
上原氏ブログ⇒http://ueharashonen.web.fc2.com/
狼魔人日記⇒http://blog.ne.jp/taezaki160925

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