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日本人(黄色人種)が在日朝鮮人(黄色人種)を「人種」差別?-10月7日の京都地裁判決

 「人種」とは何か?やや古いが手元にある辞書(集英社国語辞典・横組版 第1版9刷 1994年)によれば、以下の通り。

じんしゅ【人種】①身体的・生物学的な特徴によって分けた人類の種別。「白色ー」
②(やや諧謔的に)職業・生活環境などを共通にする人をグループとしてまとめてみたもの。

人種差別に関しては、「人種的偏見によって、特定の人種に対し政治的、社会的に不平等な扱いをすること。」と定義している。(同辞書、863頁)

 昨日、京都地裁で出た判決では、朝鮮学校に対する市民団体の街宣活動を「人種差別」と判断し、街宣活動禁止と約1200万円の賠償を命じたと、新聞やテレビのニュースでは報道されていた。判決文の全文を確認したわけではないのだが、本当に判決文に「人種差別」と明記されていたのだろうか?
 人種差別とは、白人(種)が黒人(種)を差別する際に用いるものだ。黄色人種同士の日本人と在日朝鮮人間では、人種差別とは言えない。ずばり「朝鮮人差別」、あるいは「在日(朝鮮人)差別」、又は「(朝鮮)民族差別」とするべきだと思う。普段、用語の定義にはことのほか厳格なはずの裁判所が、本当に「人種差別」と判決文に書いたのだろうか?法曹界では、いつの間にか「人種」の定義が変更されてしまったのだろうか?判決文の粗捜しや上げ足取りをするつもりはないが、疑問に思う。判決文に記載する言葉の定義があやふやだと、後々恣意的な解釈のもとになる危険があるからだ。(テレビニュースの中で、被告側はコメントで「民族差別」という言葉を使っていた)
 定義に関して言えば、昨今急にマスコミ等で取り上げられるようになった「ヘイトスピーチ」(Hate speech)も、定義が良く分からない(マスコミや当局が妙な新語を持ちだす時は注意が必要だ。レッテル貼りで都合の悪い事実を隠蔽する時よく使う手なので)。先の集英社国語辞典には、古すぎるのか載っていなかった。そこで、今朝の『東京新聞』1面の記事から引用すると、次の通り。

ヘイトスピーチ 人種や民族、宗教などを理由に差別意識や偏見を抱き、激しい言葉で憎しみを表現すること。「憎悪表現」と訳される。

 今回の京都地裁の判決では、被告とされた市民団体の言動が「ヘイトスピーチ」と認定されたと報道されているが、何を持ってヘイトスピーチと判断するのかが明確でないと、あれも「ヘイトスピーチ、これもヘイトスピーチとレッテル貼りされたり、拡大解釈される危険がある。言論の自由の危機だ。
 まだ地裁で判決が出たところで、高裁へ控訴されるのではないかと思うが、この裁判、今後の展開に注目しようと思う。それにしても、賠償額1200万円(原告の請求額は、約3000万円と一部報道にあり)か。過去の判例では、賠償は認められても賠償額は「雀の涙」と言う事が珍しくなかった。この1200万円と言う数字も、結構「破格」と言う印象を受ける。いろんな意味で注目すべき判決だ。早く『判例時報』で解説して欲しい。

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