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片手で「米軍基地反対!」のシュプレヒコールを挙げながら、片手で軍用地代を頂く。書評:『報道されない沖縄』(宮本雅史、角川学芸出版)

 著者の宮本雅史さんは、産経新聞社那覇支局長。氏が取材した興味深いレポートである。普段、テレビニュースで語られる沖縄関連ニュース、特に米軍基地や日米安保条約に絡むニュースが、ごく一面的なものにすぎないことに、今更ながら驚かされる。
 本書では、復帰以前の沖縄における祖国復帰運動の盛り上がりと、復帰前後に本土からやって来た活動家が運動を乗っ取って反米闘争の道具にする過程が詳述されていて興味深い。その他、普天間問題や基地のある日常、軍用地問題、「沖縄は特別」と言いながら沖縄の現実を見ようとしない政府の対応ぶりなど、ニュースでは深く掘り下げられない情報が多い。沖縄に興味のある方に、是非読んでもらいたい。(それにつけても、鳩山由紀夫は罪な男だ)
 一点、興味深い情報として、軍用地代の話が出てくる(第5章 活用)。その中で、170頁にこんなくだりがある。

以下引用
 (軍用地の)買主は、何も資産家ばかりではない。公務員や教員などが、老後の生活のために退職金で購入することも多いという。沖縄市のある元地方議員は「現役時代に基地反対運動をしていた教職員のなかにも、軍用地を買う人が結構いる。運動と資産運用は違うのでしょう」と皮肉を交えて話した。-以上、引用終わり。()は筆者による。

 これはあくまで元地方議員氏からの伝聞である。この記事のみでは、本当にそんな教職員がいるかどうかは分からない。裏付け取材をやったかもしれないが、本書中にはこれ以上の記述はない(もっとも、教職員個人を特定できたとして、素直に取材に応じるとは思えないが)。あくまで伝聞だが、もし本当にそんな人物がいるとしたら…何と言うか、没義道としか言いようがない。あるいは、運動家にとって沖縄は「喰い物」に過ぎないという事なのだろうか?
 
 

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