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「魚ヘンに弱いと書いて鰯。だが、今日の俺はさんずいに弱いと書いて溺れる。いわしの海に、溺れてる」 孤独のグルメSeason3最終回

 東京都品川区大井町。とある猫カフェ(Cat cafe Maru Maru)にやってきた五郎さん、店のオーナーが本日の商談相手。店内にはヒマラヤンやアビシニアなど様々な猫。オーナーが現れるまで、猫じゃらしで白いスコティッシュホールドにちょっかいを出す五郎。そこに毛足の長い猫(メインクーン?)を抱いてオーナー(松澤一之)登場。さっそく商談に入ります。
 五郎さんの用意したカタログを睨むオーナー氏。何やら難しい雰囲気に「リクエストと違ったかな…」の心配顔の五郎。しかし、意外にもオーナー氏は「全部頂きます」とありがたいお言葉。ホッと胸を撫で下ろしたところへ、オーナー氏からの値引き交渉が始まる。その厳しさに辟易する五郎さん、「…テレビ通販じゃないんだから」と心でぼやく。結局、猫のキーホルダーをおまけに付ける事で手打ちに。
 さて、商談も済んだので、気になる駅の東口、ごちゃごちゃした路地を目指す。やって来たのは大井東口商店街・東小路飲食店街。狭い路地に飲み屋が密集している。「こう言う路地大好物」の五郎さん、途端に腹が減ってくる!よし、探るぞ。レッツラゴーと路地を進む五郎さん。そこは呑んちゃんべーちゃんのはしご街道だ。下戸の五郎さんにはアウェー感強し!やむなく撤退し、すずらん通り方面へ転進する。
 すずらん通りで見つけたのは、珍しい立ち食い中華の店臚雷亭。「チャレンジする価値あるかも」と、中に入ってみる。店内はカウンターのみの立ち飲み屋スタイル。一渡店内を見渡した五郎さん、メニューからピータンエビマヨをチョイスします。とこらが、いざ注文の段になって、店員のポニーテールのねーちゃんから「うちご飯は無いんですよ」とつれないお言葉。ガーン!とショックを受ける五郎、ならば焼きそばや麺類はと尋ねると、「無いですね」とにべもない返事。ガガーン!と更なる衝撃に混乱する五郎さん。このねーちゃん、接客態度があまり良くないぞ。運ばれてきたピータンとエビマヨを前に虚しさを味わう五郎、ご飯がないと言うだけで、敗戦処理投手の気分。だが、気を取り直してピータンに箸を付ける。これは旨い。エビマヨも悪くない。おかずが旨い分、ご飯が無いのがつらい。「俺って、つくづく酒が飲めない日本人何だな」と一人ごちる。しかし、ここで五郎さん、「はしご酒に対抗してはしご飯だ!」と反転攻勢を決意、飯を食える店を探しに行きます。
 さ~て、ご飯のアテはなんだろうと歩き続ける五郎さん、途中カレーの店トラトラを見つけるも、「今はご飯とおかずを真っ向からぶつけたい」とスル―する。続いて とんかつ丸八発見、「とんかつもいいな、とんかつ将軍(←のらくろか)」とここに決めかけた時、隣にいわし料理と書いた提灯を発見する。「いわし料理、ぐっと来るな~。いわしに料理と付けただけで、急に魅力的なおかずの群れが回遊し始めた」。だが、目を下に向けるとビールのケース、どう見ても飲み屋である。さっきの失敗を思い出す五郎さん。しかし、「いや、めしはある!万が一めしが無かったら、とんかつで腹をパンクさせるだけだ」と、固い決意のもと、いわし料理だるまや の暖簾をくぐる。
 店内は狭くカウンターのみ。主人(ダンカン)と奥さん(朝加真由美)、先客のサラリーマン風の男が一人。奥さんに「ご飯ありますか」と尋ねると、「ええ、ありますけど」とありがたいお言葉。やった、これでもう安心だ。飲み物にウーロン茶を注文すると、さっとお通しが出てくる。御品書を手に取って眺めれば、豪華絢爛ないわし料理の数々。さながら番付票の如し。先ずは前菜に定石通り刺身たたきか、いや、ユッケか!スタミナ焼きも気になるし、もある。どうしようかと思案してると、先客が注文したつみれステーキが出てくる。その姿に驚愕する五郎、いわし職人恐るべし!ならばこちらも懐に飛び込むまで。そこで、ユッケチーズロール蒲焼に、ご飯とつみれ汁を注文する。
 注文を待つ間、新たに若いOL風の客が2名やってくる。常連らしく、「激辛一味焼きと刺身、麦焼酎の水割り」と立て板に水の見事な注文ぶり。激辛劇呑み娘たち、益々勢力拡大中なり。気を取り直して、お通しの生姜のみじん切り載せ冷奴を食べる。あえて醤油を付けずに食べてみると、生姜が実にさわやかである。豆腐の豆の味が引き立って旨し。ほどなくユッケ登場。野菜たっぷり卵がポトリ、わさびの代わりに柚胡椒が載ってるのが店主のこだわりである。「旨くな~れ、旨くな~れ」と念を送りつつよく混ぜる。一口食べれば、こりゃたまらん!安易にたたきにせず大正解。ご飯にのせれば当然旨い!温かいご飯と冷たいユッケのハーモニー。続いてつみれ汁をすする。しみる、にじむ、生き返る。汁と漬物が旨い店に外れ無し! 隣では例の激辛一味焼きが出される。なんとはなしに見てみると、驚きの光景!開きにしたいわしの身の部分が、一味唐辛子で真っ赤である。興味を持ったのか、サラリーマン風の男が同じものを注文している。と、五郎オーダーのチーズロール登場。今日の五郎の勝負メニューである。いわしの身でチーズ(海苔を巻いてある)を包み、衣を付けて揚げたもの。どれ、と一口齧ってみると、ほくほくである。中のチーズが、とろけて候。この味、何かに似てると思ったら、アンチョビのピザに似ている。思えばアンチョビとはいわしの塩辛である。そこで、試しにタバスコを振ってみる。「辛くて旨そうだ」と思っていると、カウンターの端から「辛あ~っ!!」と悲鳴が上がる。例のサラリーマン風の男が、一味焼きに悲鳴をあげてるのである。それをしり目にタバスコかけを食べる。思った通りの旨さである。続けて蒲焼も登場、よだれ決壊!一口頬張れば、「う~ん」と唸る。蒲焼なり蒲焼なり!「俺は海に囲まれた小さな島国の男だ。古来、我々日本人が親しんできた海の幸、いわし。いわすな~、いわし」。ついで、蒲焼をご飯に載せる。「さあ、蒲焼ご飯でいわしのうず潮に飛び込もう!」。食べれば当然美味、「これはたまらん、DHAのしぶきがバチバチ飛んでくるようだ!」(←どういう意味?)
 店には新たに中年の男(三遊亭道楽)が入ってくる。日本酒を冷で注文した後、「握ってくれる」と言ってくる。うん、握り?メニューには無かったような。既にラストスパートに入っていた五郎さん。飯をかきこみ、「いわしの満漢全席、ごちそうさまでした」とフィニッシュしかけたところ、先の中年男が注文したいわしの握り(二貫)が出てきた。何やら心ひかれた五郎さん、「私にも握りを」と注文する。主人は「酢飯じゃないけどいいですか?」と尋ねてくる。何でも、普通の飯で握る代わりに、酢醤油で頂くのがこの店の握りなんだそうな。「是非」とお願いする五郎さん、出てきたのはいわし切り身を飯に載せ、海苔の帯で巻き、生姜おろしとネギを盛ったもの。見事な出来である。食べた途端に、うひょひょ?!こうきたか!酢醤油で食べる寿司、初体験。シャリがあったかご飯なのが、何故か合う。たちまち完食する五郎さん。曰く、「〆が白米の握りとは意外な結末。バット、ノープロブレム、ハッピーエンド。いや~旨かった!ごちそうさまでした」。そこに、新たな客久住さん登場。しかし、既に店内は満席である。「ここ空きますから」と席を譲る五郎さん。店の外で一人ごちる。「はしご飯で辿りついたいわし飯。次に来られるのはいつだろう?冬だったら、鍋いってみたいな~。勿論、〆はあの握りで」。そして、店を去っていく五郎さんであった。(了)

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