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非嫡出子と半血の兄弟姉妹

 民法900条四号ただし書き前段を「合憲」としていた従来の判断(最大決平7・7・5)では、民法739条1項の「法律婚主義」と民法732条の「一夫一婦制」、この二つを尊重する立場をとっていました。(本年9月4日の最高裁決定も、この立場をとっている)
 しかし、この立場を貫徹すると、非嫡出子(婚外子)は法律婚で規定する「家族」の埒外の存在となり、そもそも法定相続する資格はないという結論になります。また家産の形成における所謂「内助の功」や、特に個人事業や家族経営における家族の協力等を考慮すれば、遺産の原資となる被相続人の財産は、(法律婚による)家族の協力なしには形成できなかった部分が少なくないと言えましょう。一方、被相続人の財産形成に寄与しない非嫡出子には、相続に与る余地はないという主張も可能かと思われます。しかし、それではあまりに非嫡出子に厳しすぎるということで、「本件規定(民法900条四号ただし書き前段の規定)は、嫡出子の立場の尊重とともに、非嫡出子の立場を配慮して、非嫡出子に嫡出子のニ分の一の法定相続分を認めることにより、非嫡出子を保護しようとしたものであり、法律婚の尊重と非嫡出子保護の調整を図ったものと解される」と判断されてきました。
 この「二分の一」という相続分、なぜ十分の一や三分の一でなくニ分の一が相当とされたのか?不勉強なので、詳しい立法過程はよく分かりません。
 ただ、同じ民法900条四号ただし書きの「後段」には、「父母の一方のみを同じくする兄弟姉妹の相続分は、父母の双方を同じくする兄弟姉妹の相続分のニ分の一とする」と言う規定があります。所謂「半血の兄弟」に関する規定ですが、「父母双方ではなく一方のみ」なので半分という理屈です。この半血の兄弟と非嫡出子(婚外子)は外観が類似しています。そのあたりに「二分の一の相続分」とした根拠があったのではないかと思います。
 ところで、先の最高裁大法廷の決定をうけて、非嫡出子の相続分を嫡出子のニ分の一とする規定は今国会で「削除」となりそうですが、半血の兄弟に関する規定(ただし書き後段)は今後どうなるのでしょうか?こちらの規定に関しても、「不当な差別だ!法の下の平等をうたう憲法第14条1項に反する」という声が出てくるのでしょうか?

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