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輸送艦衝突事故の続報

 15日08:00ごろ広島県大竹市の阿多田島沖で発生した輸送艦おおすみ(LST4001)と釣漁船とびうおの衝突事故で、重体だった2名の方が相次いでお亡くなりになったそうです。謹んでお悔やみ申し上げます。
 衝突時の様子に関して、今朝の『東京新聞』に救助された方のインタビューが記載されていました。それによると、当初の位置関係はおおすみとびうおの左前400乃至500m先にあり、ほぼ同じ針路でゆっくり進んでいたそうです。とびうおおおすみを右側から追い越し、約100m距離を取ったところ、おおすみが一旦右に回り込むように転舵した後、左に針路を変えて加速してきたそうです。同記事によれば「どんどん近付いてきて汽笛で気付いた時には(おおすみの)船体が目前に迫っていた」。その直後、釣り船の右側とおおすみの左側が衝突した。(太字部分は『東京新聞』社会面(27面)より転載。括弧は筆者による)。
 海上自衛隊側からの発表が無いのでこのインタビューのみでは何とも言えません。おおすみの立場から見ると、呉基地を出港後狭い水道を抜け、広島港南方の比較的開けた海面に出たところで針路を南に取り増速、行き足がついたところで目的地の岡山県玉野市に向かうため大きく左へ転舵する予定だったのかもしれません。大型でディーゼル機関のおおすみは、ガスタービン推進の汎用護衛艦のような急加速は出来ないと思いますので、とびうおは増速直前か直後でまだ速力が上がる前のおおすみを追いぬき、その後速度がついたおおすみに追いつかれる形で針路が交錯したのかも。阿多田島の漁協関係者が「汽笛を2回聞いた」証言しているのは、左へ転舵する警笛だったかもしれません。ただ、「汽笛は5回以上鳴らしていた」という証言もあります。このへんも、追々明らかになるかと思います。
 見張りの状況ですが、おおすみの艦橋は右に寄っており、ウィングにウォッチを立てても飛行甲板に邪魔されて左舷側に大きな死角ができます。小型船のとびうおが死角に入ると、艦橋からの確認は困難でしょう。当然それは承知のことで、左舷側にもウォッチを出すか監視カメラ等で監視していたと思うのですが、どうなんでしょうか?ただでさえ大小の船舶が行き来する瀬戸内海、よもや手落ちがあったとは思えないのですが。
 昨年発生した伊豆大島の豪雨被害及びフィリピンレイテ島の高潮被害の救恤に出動した殊勲艦であるおおすみが、衝突事故に係り犠牲者が出てしまったことは誠に残念なことです。再発防止のためにも、徹底的な原因究明が望まれます。

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