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駆逐艦「雷」と海軍中佐工藤俊作

 テレビ東京の「ありえへん世界『世界と日本知られざる絆』スペシャル」を見た。太平洋戦争中、撃沈した敵艦の乗組員を救助した、駆逐艦雷(吹雪型駆逐艦23番艦、基準排水量1680t、全長118m、機関出力50,000馬力、速力38ノット)の艦長、工藤俊作海軍中佐(明治34年1月7日~昭和54年1月12日)のエピソードをやっていた。
 工藤駆逐艦長の偉業については、『敵兵を救助せよ!英国兵442名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長』(惠隆之介著、草思社)という本を読んで存じ上げていたので興味深かった(既に一度、フジテレビ『奇跡体験アンビリーバボー』で取り上げたそうだが未見)。再現ドラマは横須賀で、記念艦「三笠」と海自の護衛艦でロケを行ったようだ。あの護衛艦、ひょっとして「いかずち」(DD-107)だろうか?
 昭和17年3月1日のスラバヤ沖海戦で撃沈され、20時間も漂流していた英国駆逐艦「エンカウンター」(HMS Encounter)及び米国駆逐艦「ポープ」(USS Pope DD-225)の生存者442名を、海戦に参加した「雷」が発見、僚艦「電」と協力してこれを救助した。戦闘海域で停戦して救助活動を行う事は、極めて危険。蔚山沖海戦(明治37年8月14日)で、上村彦之丞中将(当時)が、ロシアの装甲巡洋艦リューリックの溺者627名を救助した前例はあったが、当時は強力な潜水艦も航空機も無かった。いつ敵潜や敵機に襲われるか分からない、しかも、相手は敵兵である。部下を危険に晒してまで救うべきか?しかし、決然と救助を命じた工藤中佐は誠に海の男の鏡である。その行動の背後には、海軍兵学校時代に訓えられた「惻隠の情」があったという。さすが、明治の男は立派なものだ!それに引きかえ今の俺達はどうだ?「戦争に巻き込まれるから、同盟国を援けるのは反対!」だって……恥ずかしい!

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