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生死を分けたもの

 湯川さん殺害の情報、嘘であってほしいが、残念ながら事実である確率が高いらしい。死亡が事実であれば、誠に気の毒である。生還を祈っていた親族及び関係者の胸中はいかばかりか。あらためて、テロリストの非道に、怒りがこみ上げてくる。
 残された後藤さんは、そもそも湯川さん救出のためにISへの潜入を図ったそうだが、ISに捕まった上に湯川さんは殺害され、自身は惨めな命乞いを全世界に晒された。心中、どれほどの怒りと屈辱と悔恨が渦巻いているか、想像を絶する。
 さて、なぜ湯川さんが殺され(まだ完全に死亡確定とは断言できないが)、後藤さんは残されたのだろうか?これは個人的な想像だが、中東での活動歴が長く、現地の部族とも複数のパイプを持つ後藤さんを殺すのは、ISにとってもデメリットが少なくない。それに比べ、後藤さんよりは現地にコネもパイプも少ない湯川さんのほうが、スケープゴートにし易かったのではなかろうか。
 もし、日本人の人質が湯川さんだけだったら、日本に対するカードとして殺さないで置いたかもしれない。しかし、後藤さんが捕まったせいで、カードが2枚になった。そのため、1枚は日本への脅しに切れるというオプションがIS側に生じた。そこで、安倍総理の中東訪問という時期を選んで、文字通りカードを切ってきたのだろう。自分が捕まったせいで、湯川さんが殺されたとしたら・・・・・・、後藤さんには耐えがたいだろう。そして彼は、日本へのカードとして生かされることになる。もっとも、後藤さんもすでに殺害されていて、その生存を匂わすことで、日本へのカードに使われる可能性も否定できないが。
 しかし、解せないのはISが湯川さんを切った目的だ。今まで、日本は直接ISに対する軍事行動を支援してはいない。日本人の人質に手を出しさえしなければ、殊更ISと正面切って対決することもなかったのだが、湯川さん殺害が確定事項となれば、ISは日本の「公敵」となる。今後は人道支援にとどまらず、米軍を主軸とする有志連合による空爆に、直接間接の支援を行うことに躊躇いを感じることもなくなるだろう。わざわざ日本が「十字軍」に加わる後押しをしたようなものだが、一体何を考えているのだろうか?
 ともあれ、世界に牙を剥いた狂犬は、撲殺するしかない。これは「害獣駆除」だから、日本が空爆に協力しても現行憲法には抵触しない。なにより、同胞の敵討ちでもある。直接空爆に航空自衛隊を参加させてもよいとさえ思う。そうすれば、北朝鮮へのメッセージにもなる。「早く拉致被害者を日本へ返せ!さもないと次は平壌を空爆するぞ!」という。

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