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『ガルパン』と『フューリー』

 昨日で無事仕事納め。今日は朝から映画を観に新宿へ行ってきた。
 観た映画は『ガールズ&パンツァー劇場版』。先月封切られて以来、これで3度目である。最初は前売り券で観たが、あとの2回は当日券(1800円也)を買って観た。それほど、面白い映画だった。テレビシリーズの後日談なのだが、感動の最終回からのどんでん返しと、「昨日の強敵は、今日の戦友(とも)」という少年ジャンプ的展開、魅力的な新キャラクター・新戦車(かなりの珍品)の登場、テレビ編を上回る戦車の動きと、実に素晴らしいのだ!新キャラだけでなく、テレビ編から登場していた大洗女子の各チームのメンバーも、テレビ編より細かい人物描写がなされている。特に、日本戦車のファンには歓喜もの!九七式中戦車(チハ)や九五式軽戦車(ハ号)が大活躍する!(ファインモールドはしてやったり!タミヤはヘタこいた)今年観た映画(23本ほど)の中でも、2位か3位につける傑作だった。
 さて、この『ガールズ&パンツァー』という作品だが、出てくる戦車の外観や車内の描写のリアルさや、戦術の妙など、戦車ファンにはたまらないものがある。一方、見ていて危なっかしく感じる部分も多々ある。特に、コマンダーズ・キューポラから上半身を乗りだして指揮を取るのは、心臓に悪いからやめてほしい。それ以外でも、着弾の衝撃でうっかり砲弾を取り落として車内で誤爆しないかとか、細かい突っ込みどころはある。戦車の姿や動きはいくらリアルでも、やはり「ファンタジー」なのかと思う。もちろん、たとえファンタジーであっても、十分面白いので、金払って観ても全然惜しくないことは、断言できる!
 この『ガルパン』と対称的な戦車映画が、昨年公開された米国映画の『フューリー(Fury)』(監督・脚本:デビット・エアー、製作総指揮・主演:ブラッド・ピット、公式サイトhttp://fury-movie.jp/)である。去年劇場で観たのだが、とにかく敵も味方も泥の中でもがき続ける凄惨な映画。戦場の理不尽さを追体験できる、リアルすぎる映画だった。これを観て、戦車兵になりたいという人間はあまりいないだろうと思う。この映画のリアルさはどこから来るのかと、鑑賞後にあれこれ考えたのだが、米国にとっては戦争が常に身近にあることが大きな要因ではないかという結論に達した。一方、大東亜戦争でボロ負けした結果、偽憲法を押し付けられた我国は、これ幸いとばかりに戦争を「放棄」し、戦勝国である米国に押し付けてしまった。無論、我国が戦争を放棄するといっても、戦争の方が我国を放っておいてくれるという保証はどこにもないのだが(事実、竹島は韓国に侵略され、北朝鮮に拉致された同胞の全員帰国はまだ)、在日米軍の存在と自衛隊のおかげで、とりあえずは直接戦火に巻き込まれずに済んできた。その間、日本人にとっての戦争は、漫画やアニメと言った創作物の中の存在となってきた。『ガルパン』と『フューリー』の違いは、戦争に対する日本人と米国人のスタンスの違いから来ているのかもしれない。年の瀬に、そんなことを考えた。

ガールズ&パンツァー公式サイト http://girls-und-panzer.jp/

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(劇場版で大活躍の、知波単学園の「鉄獅子」たち。画像はファインモールドのホームページから、転載させていただきました)


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