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サウジがイランと断交。重量運搬船関連株は「買い」か。

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(米国海軍のFOFO方式機動プラットフォームMLP。画像は、ウィキペディアの記事から転載させていただきました)

 ポカポカ陽気に冷水を浴びせるニュース。サウジアラビアがイランとの断交を発表した。
 事の発端は、サウジがシーア派聖職者をテロ容疑で処刑したこと。それに激怒したイラン国内のシーア派信者が、テヘランのサウジ大使館を襲撃して焼き討ちにしてしまった!これは、戦争になってもおかしくない状況である。
 中東では既にダーイッシュ(IS)問題で大混乱に陥っている。その上、この断交騒ぎである。ダーイッシュはシーア派撲滅が至上命題。シーア派のイランとしては、事態がこれ以上悪化するようなら、生き残りをかけてサウジへ侵攻し、メッカを奪取しなければならなくなるかもしれない。ペルシャ湾を横断してサウジへ侵攻する間、米国艦隊の介入を妨害するために、ホルムズ海峡を機雷で封鎖することになる。本来、機雷はそれを敷設したイランが始末するのが筋だが、イランは機雷を敷設できても、まともな掃海ができるか不明。そこで、機雷の後始末に、海上自衛隊の掃海部隊が動員される可能性が高い。しかし、掃海艦艇は速力が最高でも14ノットと低速で、船体も小さく、遠洋航海には不向き。低速なのは、音響機雷対策であまり大出力(その分、騒音も大きい)の機関を積めないからであるが、それではペルシャ湾にたどり着くまでが大変な負担になる。その対策として、掃海艇を丸ごと重量運搬船に載せて、ペルシャ湾近海まで運搬する必要がある。
 重量運搬船は、大型輸送船の船体中央部が欠けたような船型。半潜水式で、小型船艇を掬い上げて運搬するFOFO(Float On/Float Off)方式。速力は20ノットぐらい出せるものもある。特殊な運搬船であるため、民間(例えば、K崎汽船)からチャーターする必要がある。米国では、海軍の支援艦としてFOFO方式の機動プラットフォーム(Mobil Landing Platform MLP)を自前で建造・保有するようだが、我国も将来的には同種の船舶を保有する必要が出てくるかもしれない。となると、重量運搬船の建造実績のある造船会社や、現在保有運用してる海運会社等の関連株は、「買い時」かもしれない。


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(海上自衛隊の最新型掃海艇・「ひらしま型」のネームシップ、「ひらしま」MSC601。最大速力は14ノット(時速26キロ)。画像は、海上自衛隊ホームページギャラリーから、転載させていただきました)


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