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今日は何の日?「英國海軍戦艦ドレッドノート進水」(明治39年2月10日)

 今から110年前(明治三十九、西暦1906)の今日、大英帝国において、艦船史を画する戦艦ドレッドノート(HMS Dreadnought)が進水した(就役は、同年12月2日)。本艦以前の戦艦、例えば日本海海戦(明治38年5月27日)において、聯合艦隊旗艦を務めた戦艦三笠は、前甲板と後甲板に30.5サンチ連装主砲塔が1基ずつ、計4門を装備したのに対し、ドレッドノートは主砲連装砲塔5基10門という圧倒的な火力を誇っていた。さらに、機関は従来の石炭レシプロ機関から蒸気タービンになり、速力も従来艦の約18ノットから21ノットと優速になった。一方、艦首衝角は「実用性なし」として廃止された。
 本艦の出現は、従来戦艦を一夜で陳腐化させるほど、画期的なものだった。本艦登場以降の戦艦を「ド級(弩級)戦艦」「超ド級戦艦」、以前の艦は「前ド級艦」とカテゴライズされることになる。各国海軍は衝撃を受けたが、一番割を食ったのは、多数の「前ド級艦」を擁する英国海軍(Royal Navy)だったのは皮肉である。
 もっとも、英國も完全にドレッドノート級へ移行したわけではなく、並行して前ド級艦の建造を行っている。新兵器の実用化にはリスクが伴うため、失敗した時の保険でもある。「将軍は、昨日の戦争に学んで、明日の戦争に備える」と言われるように、軍人は意外と保守的なのである。三笠までは装備していた艦首衝角(ラム)も、リッサ海戦(慶応2年、1866年7月20日 伊vs墺)において、オーストラリア帝国艦隊が衝角戦でイタリア海軍に勝利した戦訓から、装備されていたものである。新兵器や新戦術を採用するのは、大変なのである。
 余談だが、「ものすごく強い」とか「めちゃくちゃ大きい」という意味でつかわれる「弩級」「超弩級」という表現も、本艦が由来である。

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(※画像は、ウィキペディアの記事から転載させていただきました。本艦の詳しい諸元はこちら

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