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九州でシナ底引き網漁船を拿捕。「漁業主権法」違反で。

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水産庁漁業取締船「白鴎丸」。全長62.35m、総トン数499トン(国際総トン数741トン)、乗員30名、定けい港:博多。(画像は、水産庁HPより転載させていただきました。)

 
 水産庁・九州漁業調整事務所HP)のプレスリリースによれば、2月22日07:00に、長崎県五島市所在女島灯台南西約72キロの海上において、漁業取締船「白鴎丸」(船長:橋本高明)が、農林水産大臣許可を得て我が国排他的経済水域(EEZ)内で操業中のシナ底引き網漁船「浙嶺23688」(292トン)の船長、江再超(42歳)を、「漁業主権法」の「操業日誌不記載」(12条)違反の現行犯で逮捕した。漁業取締船「あらつ」(499トン、画像はこちら)が支援した。
 九州漁業調整事務所による外国船拿捕(※)は、本件が今年初である。
 昨年(平成27年)1年間における外国漁船等の拿捕数は12隻で、内訳は韓国船6隻、シナ船3隻、台湾船3隻で、うち10隻が九州漁業調整事務所によるという。
 今年最初の外国漁船拿捕は、2月20日に境港漁業調整事務所が韓国はえ縄漁船を拿捕している(漁業取締船「照洋丸」による)。

(※)拿捕…船舶を押収し、又は船長その他乗組員を逮捕すること。

プレスリリース全文
http://www.jfa.maff.go.jp/kyusyu/press/kantoku/160223_2.html

 「漁業主権法」とは、正式名称:「排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行使等に関する律」(平成八年六月十四日法律第七十六号)。同法の趣旨は第一条によれば以下の通り。

 (趣旨)
第一条 この法律は、海洋法に関する国際連合条約に定める権利を的確に行使することにより海洋生物資源の適切な保存及び管理を図るため、排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行使等について必要な措置を定めるものとする。

 以下、第二条(定義)は「漁業」「漁業等付随行為」「探索」「探査」「外国人」の用語の定義を定め、第四条(漁業の禁止)、第五条(漁業の許可)、第六条(許可の基準等)と続く。
 問題の「操業日誌不記載」は第十二条違反とされる。第十二条は以下の通り。

 (制限又は条件)
第十二条 第五条第一項の許可又は第八条から第十条までの承認には、制限又は条件を付し、及びこれを変更することができる。

 上記の記述ではよく分からないのですが、第5条に許可に関して「農林水産省令の定めるところ」との記述があり、該当する省令として、「指定漁業の許可及び取り締まりに関する省令」(昭和三十八年一月二十二日農林省令第五号)の第二十八条の二に操業日誌の備え付けと必要事項の記入が義務付けられており、この省令から導かれるもののようです。
 今回逮捕された船長は、2月21日から22日の漁獲量を操業日誌に記載しておらず、それが逮捕の理由になっているそうです。
 
《漁業主権法》 全文はこちら→http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H08/H08HO076.html

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