ご難続きの豪華客船「アイーダ・プリマ」号、ようやく出航。
14日、三菱重工長崎造船所香焼工場で建造中だったイタリアの豪華客船「アイーダ・プリマ」号(Aida Prima)の引き渡しが行われ、ドイツ・ハンブルグへ向け出港した。4月30日に就役の予定。
同船は124500総トン、全長300m、旅客定員3300名、船内にビール醸造施設(!)まで備える豪華客船。所有・運行はドイツ・ロストックに本社を置くアイーダ・クルーズ(AIDA Cruises)。同社はイタリアのコスタ・クルーズ(Costa Crociere S.pA)の傘下。平成24年1月13日にティレニア海で発生したコスタ・コンコルディア号座礁事件の客船コスタ・コンコルディアは、コスタ・クルーズの持ち船だった。
アイーダ・プリマ号には、三菱空気潤滑システム(MALS Mitsubishi Air Lubrication System)が搭載されている。
同システムは、船底部にブロワーで空気を送り気泡を発生させることで抵抗を減らし、燃費を向上させる事ができる(画像はシステムの概念図。三菱重工のHPより、転載させていただきました)。
ソ連(ロシア)の開発したロケット魚雷・シクヴァル(VA-111 shikval)も、最前部から気泡を放出するスーパーキャビテーションにより、最大速力200ノット(時速370㌔!)を可能にしている。
最新技術を搭載したアイーダ・プリマ号だが、仕様変更やらなんやらで完成が1年も遅れ、その上今年に入ってから3回も不審火が発生(1月11日、13日、31日)するなどご難続き。その件で三菱は特別損失(221億円とも)を計上しているという。
技術論文 《船舶の省エネ運行を実現する三菱空気循環システム》
https://www.mhi.co.jp/technology/review/pdf/502/502059.pdf
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