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スヴァウキ村(ポーランド)は第二のダンツィヒになるのか?

 今朝は今にも雨が降りそうな空模様。空気もひんやりしている。朝の空気以上にひやりとさせられたのが、北朝鮮のムスダンミサイル発射のニュース。今朝05:58頃に一発発射したが失敗(通算5回目の失敗)。それだけでも驚きだが、続けて08:05頃にもう一発発射。こちらは現時点では成否不明である。
 弾道弾が本当に実戦に耐えるかを知るためには、何度も実射実験を繰り返す必要がある。北がムスダンの実戦化を急いでいる(焦っている)様子が窺える。
 その他にも、九州の豪雨や、北海道で昨日発生したイオンモールでの女性死傷事件など、ぞっとするニュースが多い。そんな中、欧州情勢緊迫のニュースが入ってきた。「英国のEU残留・離脱問題」や「移民問題」ではない。ロシアのプーチン大統領が、バルト3国を狙って第三次世界大戦を始めるかもしれないというとんでもない話である。

 ポーランドの北東部に、スヴァウキ(Suwalki)という村がある。ウィキペディアの日本語版によれば、人口69100人で、リトアニア(Lithuania)、ロシアのカリーニングラード州(Kaliningrad)、ベラルーシと接する。ポーランドの映画監督アンジェイ・ワイダ(『カチンの森』、『ワレサ 連帯の男』)の故郷でもあるという。正直、今まで聞いたこともない村だった。
 ベラルーシは、旧ソ連構成国の中ではウクライナと違ってロシアとの関係は良好で「衛星国」といえるほど。このベラルーシとロシア領カリーニングラードの間に、60マイル(約97キロ)にわたってポーランド・リトアニア国境、「スヴァウキ・ギャップ(Suwalki gap)」が横たわっている。この位置関係、第二次大戦に詳しい人なら、大戦直前のドイツ本土と東プロイセン、その間にあるポーランド回廊の関係に似てると思われるかもしれない。
 軍学者の兵頭二十八氏がブログで紹介されていた、ワシントンポストのMax Bearak記者の6月20日付の署名記事「This tiny streatch of countryside separates is all that Baltik states from Russian envelopment」に、とんでもないことが書かれている。プーチンはバルト三国を本気で回収する気で、NATOはそれをけん制するためにポーランド国内で冷戦後最大規模の軍事演習(アナコンダ演習のこと)を実施したのだが、更にポーランド及びバルト三国に800人規模の戦闘団(battle group of about 800 soldiers)を派遣する予定で、英国はエストニア、米国はポーランド、ドイツはリトアニア、カナダはラトヴィアに送る予定。人員は800人(1個大隊程度)だが、ロシアがスペツナズを使ってクリミア半島を回収したのと同じ手口で来るのを防ぐための、特殊戦向けの部隊と思われる。来月のNATOサミットで決定されるらしいのだが、もしプーチン大統領がバルト三国回収を急ぐなら、NATOの戦闘団が展開を終える前にアクションを起こす必要がある。現地は相当キナ臭い状況になっているようだ。
 ワシントンポストが「東スポ」のようなトンデも新聞ならいいのだが、残念ながらガセネタでは済まないようだ。日本では英国のEU離脱問題や、その渦中で発生した女性議員銃殺事件は報じても、こういった情報はまるで無い。プーチン氏が自重して、何も起きなければよいのだが…

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