北朝鮮のムスダン発射は成功か?今だからこそ、私たちにできること。
北朝鮮の弾道ミサイルムスダンの発射実験は、一回目は失敗だったが二回目は成功だったかもしれないという。
北側の報道では、彼らの称する「火星10」は高度1413.6キロまで上昇後、発射地点から400キロ先の「目標水域」に「正確に着弾」したという。また、再突入体の耐熱性と空力安定性も確認されたという。事実なら、彼らの技術が一段進んだことになる。
ムスダンミサイルは、最も効率のいい「ミニマムエナジー軌道」(低い高度へ発射する)をとれば、最大射程は4000キロに達すると推定されている。一方、今回は高度1400キロ以上という高い高度(国際宇宙ステーションISSの飛行高度は400キロ)へ打ち上げ、迫撃砲のようなきつい角度で落着させる「ロフテッド軌道」を試みている。高高度から垂直に近い角度で音速の数倍の超高速で飛来するミサイルを迎撃するのは困難である。日本にとっては、脅威が増したとみるべきだろう。
北の動きに対し、国連安保理は事態を「憂慮」し、「重大な懸念」を表明している。しかし、過去5つの安保理決議と厳しい経済制裁が科せられているはずなのに、北は一向にめげない。この先できることといえば、経済制裁から物理力を伴う「経済封鎖」(blockade)に踏み切るかどうかである。
一方日本政府も、独自の制裁策を講じてはいるものの、本当に効果が出てるのか疑問である。多少なりとも北が困りそうな対策といえば、朝鮮総連の解散と資産の没収、総連幹部の拘束ぐらいである。
国際社会も日本政府も手をこまねく中で、私たち一人ひとりにできることはないだろうか?実は、今この時期だからこそできることが一つある。それは、参議院選挙で北朝鮮や朝鮮総連と関係がある政党や候補者、また、過去に北朝鮮の国益を擁護する発言をしていた政党や候補者に投票しないことである。現在でも北へのシンパシーを公言する者は無論、過去に関係があった人物や政党も、当人達の意思とは関係なく北朝鮮の国益に奉仕させられる可能性があるので、国会に近づけるのは危険である。少しでも北朝鮮の息がかかっていそうな人間や政党を当選させないこと、これは有権者である日本国民のみが行使できる権利であり、同時に同胞の生命と財産を護り、共同体を防衛するための義務である。また、マスコミは各政党及び候補者の過去の言動を調べ、正確な情報を有権者に提供する義務がある。それができないなら、もはやマスコミは不要だ。
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