出火原因は、冷凍ユニットの素人修理か。さんふらわあ「だいせつ」火災事故(平成27年7月31日)
昨年発生したカーフェリー さんふらわあ「だいせつ」の火災事故に関し、運輸安全委員会の経過報告が出た。(「船舶事故調査の経過報告について」 運輸安全委員会 平成28年9月29日)
事故は平成27年7月31日、大洗発苫小牧行のカーフェリー「だいせつ」が、苫小牧南沖45海里付近で発生した(17:10ごろ)。当時同船には船長以下乗員22名、乗客71名、車両160台が乗っていた。火災は車両が搭載された第2甲板で発生。消火作業に当たっていた二等航海士1名が犠牲になった。
事故原因に関して、当時第2甲板右舷中央部に搭載された冷凍トラックの冷凍ユニットが炎上していたとの目撃情報があり、火災鎮火後の調査で当該車両の冷凍ユニットを調べたところ、モーター配線の一部に短絡の痕跡があったという。別の配線には切断した後撚って繋いだような箇所もあり、断線していた箇所もあったという。まだ断定はできないが、ずさんな素人修理が出火の原因と疑われる。
報告を受け、国土交通省では関係者に注意喚起を行っている。(「冷蔵冷凍車の冷凍機の電気配線の安全確保について」)
事故後、同船は修理され、今年2月3日の苫小牧発便から、北海道航路に再就役している。
再就役に当たって、同船を運用する三井商船フェリーでは、火災再発防止のための処置として、①消火栓の移設、②スプリンクラーノズルの増設・移設、③消火器の増設 を行っている(プレスリリース pdf)。
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