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『黄砂の籠城』(上下巻。松岡圭祐:著、講談社刊)を読んで。

 『黄砂の籠城』という本を読んだ。明治三十三年に発生した「義和団の乱」(北清事変)で、義和団と清軍に包囲された北京の外交官街で、籠城戦を指揮した柴五郎中佐の姿を、彼の下で戦った下士官(櫻井伍長)の目を通して活写している。緊迫した戦闘描写の合間に、謎解きが並行して描かれる(作者は有名なミステリー作家)のが面白い趣向だと思う。
 とても面白く読めたのだが(詳しい内容は、ネタバレになるので割愛)、読んでてかなりつらくもあった。「お前たちの父祖は立派だった!だが、今のお前はどうだ?何をやっているんだ?!」と、絶えず問い質されているようなので。しかし、これはぜひ多くの人に読んでもらいたい作品だ。特に、今読むべき本だ!

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